いい、暮らし。まつやま
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松山暮らしの本音を教えて地元へついてきてくれた妻に心から感謝の毎日三津浜ならではの良さを実感、夢は劇団の発足大学までを松山で過ごし、地元路線をひた走っていた圭志さん。大学卒業後は、地元を一気に飛び出し、アメリカや東京、富良野、札幌で生活を送っていた。松山を離れ20年あまり、ついにふるさとに帰ってくることを決意。母親と高齢の祖母の二人暮らしを心配してのことだった。その際、ずっと交際を続けていた裕子さんにも気持ちを伝えた。「プロポーズなんてかっこいいもの         じゃないんです。ただ二人で話し合いを重ねて。彼女がどこに住んでもいいと言ってくれたので、実家へのUターンを決めました」と照れくさそうに笑う圭志さん。その様子を見て妻の裕子さんは「いずれは地元に帰りたいという思いはずっと聞いていたので、なんとなく心構えはありました。実際に来てみたらまちのサイズがちょうど良くて暮らしやすいです。コンパクトシティという言葉がぴったりですね」三津浜から松山空港まで車で約「家族に何かあっても今はすぐにかけつけられます。その安心感は何ものにも変えがたいですね。それが一番です」ご当地グルメとして人気の〝三津浜焼き”も夫婦でよく食べ歩く。移住3カ月で、数ある専門店の中から早くもお気に入りがみつかった。一番の違いはソースだとか。全店制覇したいところだが、ついつい同じお店で食べてしまう。また、地元に貢献するべく、物を買う時はなるべく三津浜で買うようにも心がけている。「生活の足に欠かせない自転車も、地元の小さな商店で買いました。購入後のメンテナンスも気軽に任せられて安心です」三津浜ならではの新鮮な魚介類の目利きは、圭志さんのお母さん・典子さんの担当だ。行きつけの小さなお魚屋さんでは、時にはうれしいサービスやちょっとした会話などの交流も楽しい。「三津浜はとにかく夕日がきれいです。港の方はもちろん、石畳の敷かれた路地裏から見る夕日もとても美しくて、『三丁目の夕日』のような映画の世界に浸ることができます」休日はのんびりとDVDを観て過ごすこともあるという二人。実は、移住前までずっと続けてきた演劇を通して知り合った。移住間もない現在は仕事と生活に慣れることが最優先だが、三津浜はアーティストの移住者も多い土地柄。「松山発の劇団を作り、発信していくこと」を一緒に夢見て、一歩ずつ歩みを進めている。16三津浜のソウルフード“三津浜焼き”の食べ比べも夫婦の楽しみの一つ移住を決意するのは少しハードルが高いかもしれませんが、結婚と同じである程度は勢いも必要です。移住後の生活をイメージしつつ、思い切って生活を始めてみては?札幌からの移住だったので、9月でも半袖だったことと日差しの強さにびっくり。太陽が近くに感じられました。もう雪かきをしなくていいと思うとラクですね。三津浜図書館です。市内に4つある市立図書館のうち、1つが三津浜にあるのはうれしいです。家族全員気に入っていて散歩コースになっているため、週に何度も足を運びます。城山公園で「みかん売り」の芝居の稽古をする圭志さん10分と近いことも魅力。Q 移住者へのアドバイスは?Q びっくりしたことは?Q お気に入りの場所は?

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