松山暮らしお役立ちガイド(高校生・保護者向け)
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 「いで湯と城と文学のまち」松山。昔から多くの文人を輩出し、夏目漱石の『坊っちやん』、司馬遼太郎の『坂の上の雲』など名作の舞台にもなってきました。 松山市は「ことばのちから」をキーワードに街づくりをしており、「街はことばのミュージアム」と題した取組では、「年中無休であなたがだいすき!」「心と心がつながれば、不思議な力が湧いてくる」など、ステキな言葉を街のいたるところで目にすることができます。COLUMN 明治を代表する文学者で俳人の正岡子規が松山の出身であり、俳句が盛んなまちであることから「俳都松山」としても知られています。気軽に1句詠めるよう、市内の主要観光地や路面電車の中など90カ所以上に「俳句ポスト」が設置されているほどです。 また、高校生の俳句の全国大会「俳句甲子園」が毎年夏に開催され、地方予選を勝ち抜いた高校生チームが十七音の真剣勝負を行います。年々参加校が増え、熱い盛り上がりを見せています。23理由松山が暮らしやすい心にゆとり語尾に特徴のある松山弁は「ちょっとかわいい」と人気です 「すぐ行くけん(=すぐ行くね)」「ほやけんね(=だからね)」というように、語尾の「〜けん」が特徴的な松山弁。県外の人からは「なんだかかわいい」と人気です。 意味を誤解されがちなのが、「いんでこーわい」という松山弁。言われた県外者は「行って、戻ってくる」のかと思い、ずっと待ち続けたというエピソードもあるこの言葉の意味は、「さようなら」。「帰る」を意味する「いんで(去んで)」と、「(私が)帰ります」を意味する「こーわい」を合わせたものなのです。文豪や名作を生んだ文学のまちことばのまちづくりいつも身近に俳句がある言葉があふれる「文学のまち」だから感性豊かに日々を過ごせる08

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