お知らせ地域おこし協力隊 活動報告②

地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化が進む地域で、地域外の人材を受け入れ、地域協力活動を行い、また、隊員の定住や定着を促し、住民のニーズに応えながら地域を活性化する制度です。
松山市では、平成28年8月から採用し、隊員は地域活性化のための活動を行っています。それぞれの隊員が取り組んだ内容をご覧ください。
 

【杉山隊員(令和元年10月1日~)】
令和元年10月に北条地域の地域おこし協力隊として赴任し、北条の魅力の情報発信を行っています。そのほか、まちづくり協議会や地域の方々が行う地域活動を支援するなど、人とのつながりを通じた地域活性化にも取り組んでいます。

<杉山隊員の活動実績>
①SNSによる北条の魅力発信
Facebook:外から来た者の目線での投稿により、今まで気付かなかった北条の魅力を再発見してもらうための情報発信を行っています。
インスタグラム:北条の風景写真の中から選りすぐりの一枚を投稿して北条の自然の抜きん出た美しさをPR。移住や田舎暮らしに興味ある遠方の人をターゲットにまちの魅力を伝えています。
ブログ:Facebookやインスタグラムよりさらに個人的な思いや情感を綴ることで、地域の人へ自身の北条への想いを伝えたり、SNSでは表現しきれない北条の魅力や地域おこし協力隊としての体験記などを幅広く伝えたりする事を目的として投稿しています。
YouTube:鹿島など海の美しさを動画と音楽で伝える投稿を開始。今後はドローン撮影などを駆使した動画を移住希望者向けチラシなどと連動させていく予定です。

②独自の工夫による魅力発信
北条フォトマップ:北条地図パネルを作成し、北条全域の色々な風景写真をその上に貼って公民館や鹿島行の渡船場に掲示。Facebookの専用サイトから写真投稿を募集する事で市民参加型の魅力発見活動を目指しています。
鹿島フリーガイド:松山市民にも鹿島の魅力をもっと知ってもらえるよう、SNSを通じて鹿島への交通や楽しみ方などの無料ガイドを行うことを検討中です。

③地域活動への参加
まちづくり協議会や風早活性化協議会などが行う地域活動を支援し、地域の方々との交流を深めています。その中でも、地元バンド「よもだーず」にゲスト参加して「愛媛マラソン応援ライブ」で演奏したり、サンタクロースになって幼稚園にプレゼントを届けるなど、貴重な体験をしています。

④移住促進のための情報発信
愛媛・東京に駐在する移住コンシェルジュに北条への移住を勧めてもらえるよう、自身が撮った写真を使ったリーフレットを作成中です。今後は移住希望者向けホームページの作成も予定しています。

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【山田隊員(平成30年4月~)】
平成30年4月に忽那諸島地域の地域おこし協力隊として赴任し、中島を拠点として現在活動中です。忽那諸島の魅力をSNSで発信し、地域の離島振興に携わる団体等と一緒に、島しょ部の活性化に取り組んでいます。併せて、パン屋のない忽那諸島で、パン屋を開業しようと、特産品を活用したパンなどの研究を行っています。
【家弓隊員(令和元年9月~)】
令和元年9月に忽那諸島地域の地域おこし協力隊として赴任し、興居島を拠点として現在活動中です。忽那諸島の魅力をSNSで発信し、地域の離島振興に携わる団体等と一緒に、島しょ部の活性化に取り組んでいます。併せて、ハイムインゼルごごしま管理組合や市内の高校生たちと連携し、興居島の魅力発信や島への移住促進の活動を行っています。

<山田隊員・家弓隊員の活動実績>
まつやま里島ツーリズム連絡協議会のイベント等の支援
忽那諸島の交流人口を拡大する活動を行う「まつやま里島ツーリズム連絡協議会」に協力し、地域の方々と一緒にイベントを盛り上げています。
令和元年度9月以降には、「第5回ファミリー釣り大会in中島」(9.1開催)、「第4回高校生プレゼンツ中島文化財サイクリングツアー」(10.13開催)、「第5回しまのわ学校体育祭inごごしま」(10.20開催)で、来島したお客様へのおもてなしを行いました。

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「ファミリー釣り大会in中島」では、忽那諸島のゆるキャラ『しまぼう』と一緒に会場を盛り上げました。

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地元の高校生と中島の文化財を巡るツアーを実施

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「しまのわ学校体育祭inごごしま」では、ブースを出展し、活動紹介やパンの試食を行いました。 

 
<山田隊員の活動報告>
①小麦の栽培はじめました
協力隊の任期終了後に起業を予定しているベーカリーカフェでは、豊富な地元の食材をできるだけ活用した“島ならでは”のパン作りを通して、島の魅力をアピールしていきたいと考えています。
そのひとつとして、11月からパン用小麦の試験栽培を始めました。

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移住体験ツアーに参加された方たちと麦踏み(12月)

6月の収穫後、自家製粉を経て全粒粉にしたりルヴァン種(小麦から作る発酵種)を起こしたりと、地元産食材を生かしたパン作りの一環として“中島産”のパンの実現への夢を描いています。

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早くも穂が出はじめました(2月)

②忽那諸島特産品「安居島ひじき」を活用したパンの試食を実施
2月に開催された「第14回まつやま農林水産まつり」では、出展された「安居島ひじきクラブ」の皆さんのお手伝いと安居島ひじきのPRを兼ねて、里島ツーリズム連絡協議会のブースに“安居島産ひじきを使ったパンとパウンドケーキ”を約100人分持参して、ご来場いただいた方に試食でご提供し、ご好評いただきました。

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「まつやま農林水産まつり」で安居島ひじきを使ったパンを試食

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試食した「ひじきのパウンドケーキ」(左)と「ひじきパン」2種(右)

③「ふれあい・いきいきサロン」でのパンの試食会
1月からは、中島の社会福祉協議会と連携して、島内2か所の「ふれあい・いきいきサロン」でパンの試食会を開催しています。
サロン当日に、焼き立てのパンを作って持参し、試食していただいて感想やご意見を聞かせてもらうことで、今後のメニュー作りに生かしたいと思っています。

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ご試食していただいた皆さんに、感想やご意見のアンケートをお願いしました

 

<家弓隊員の活動報告>
①「ハイムインゼルごごしま2019秋の収穫祭」への参加と市内高校生との連携
「ハイムインゼルごごしま」の居住者と、地元の方々とで作るイベント「ハイムインゼルごごしま2019秋の収穫祭」にスタッフとして参加しました。
裏方として準備から設営、「松山北高生」とイベントを盛り上げる催しの企画・運営を担当しました。笑顔があふれる楽しい収穫祭となりました。

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スタッフとして会場を走りまわっていました。

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松山北高の生徒達はブースのお手伝いをして、来場者の方と楽しんでもらいました。

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松山北高生考案のクイズの裏方をしてお手伝いをしました

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松山北高生が行った「興居島検定」のデータ展示

②柑橘農家で勉強中
着任して半年、島生活に慣れだした頃から島では「みかん」の収穫時期になりました。島のメイン産業を身をもって体験しながら勉強しています。

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みかんの収穫を体験取材しました。

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ハウスの中に初めての潜入。「紅まどんな」を初めて目の当たりにして緊張しながらハウス内を取材。

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共同選果場の中で出荷されるまでの流れの説明を受けました。

 

【橋本隊員(平成28年8月1日~令和元年7月31日)】
平成28年8月から令和元年7月までの3年間、五明地区の魅力を地区内外に発信し、五明地区まちづくり協議会の取り組みを通じながら、たくさんのアイデアで地域に新しい風を起こしました。退任後は、五明地区まちづくり協議会が総務省の交付金を活用して実施した「五明の里」活性化プロジェクトのマネージャーとして事業に関わり、地域活性化の原動力となりました。

<橋本隊員の活動実績>
五明地区まちづくり協議会が実施する「五明の里」活性化プロジェクトの統括マネージャーとして事業の運営に取り組みました。このプロジェクトで、五明地区の魅力発信をはじめ、陶芸を中心としたものづくり体験や五明産の野菜・果物を使ったご当地料理の開発など、五明地区の特性を生かした活動を行ったことにより、地域の賑わい創出につながりました。

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【間城隊員(平成28年8月1日~令和元年7月31日)】
平成28年8月から令和元年7月までの3年間、忽那諸島地域の地域おこし協力隊として島しょ部の魅力をSNSや都市部で開催される地域フェアなどで発信しながら、地域の離島振興に携わる団体等と一緒に、島しょ部の活性化に取り組んできました。また、島しょ部での主要産業である柑橘を活用した6次産業化に取り組むとともに、柑橘の流通が少ない東北地方などの地域へ売り込む活動などを行いました。

<間城隊員の活動実績>
任期満了後、引き続き中島に住み、忽那諸島の柑橘を都市部等に売り込む活動をしています。東京・大阪をはじめとする都市部や、道の駅等で中島産柑橘の販売をするとともに、山形県や沖縄県など、愛媛県産の柑橘の流通が少ない地域に赴き、忽那諸島の柑橘の販売の商談を行いました。今後も引き続き、様々な地域で多くの方に忽那諸島の柑橘を食べてもらえるよう、販路拡大の活動を行っていきます。

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「中島みかん伝道師」として様々な所に出向き、忽那諸島産の柑橘を販売・PRしています。