お知らせ地域おこし協力隊 活動報告

img_ieyumi 【家弓隊員(令和元年9月~)】
興居島を拠点に現在活動中です。忽那諸島の魅力をSNSなどで発信しながら、地域の活動にも積極的に参加しています。また、地元の高校生・大学生と連携し、海岸清掃や柑橘の収穫のお手伝いなど、さまざまな活動を行っています。
img_fujimoto 【藤本隊員(令和3年4月~)】
中島を拠点に現在活動中です。これまで改良普及員(農業)として勤務した経験を活かし、島の魅力発信を通して、人を呼ぶ・集める活動を展開したいと考えています。現在は、農園芸を軸に地域や関係団体と連携した活動を行っています。

<家弓隊員・藤本隊員に共通した活動実績>
①SNSを使った島の魅力や情報発信、広報活動
「松山市地域おこし協力隊」Facebookで、島の魅力やイベントなどの情報を発信しています。
・Facebook投稿(協力隊ページ、瀬戸内・松山里島めぐりページ)
・各島での協力隊活動報告会

②地域の行事やイベントに協力、参加
新型コロナウイルス感染拡大の影響で地域行事の多くは中止となっていますが、忽那諸島で開催されている行事等に積極的に参加し、地域住民との交流を深めています。

③移住希望者等への島内案内
島への移住を検討されている方に対して、島内や定住促進施設の案内を行っています。

<家弓隊員の活動実績>
①「みかんの日ウォーク!」
「みかんの日ウォーク!」は、興居島の泊地区を中心に、ウォーキング、ミカン狩り、サツマイモ掘り、ビーチクリーンなどを行なうイベントです。興居島で活躍している、泊友会(はくゆうかい)の皆様と大学生が参加しました。
参加すると興居島について色々と知識が不足しているなと感じます。今年でラストの可能性もあるので、しっかりと勉強して大学生に跡をつげるように勉強しないと。
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②「大般若(だいはんにゃ)」
大学生たちと参加した、興居島の「大般若」。「大般若」とは、般若心経を読んで、無病息災をお祈りし、その経典を神輿のように見立てて、練り歩く行事です。
早朝、集落の代表者さんたちと一緒にお寺に集合して神輿を作って担いで地域を巡りました。楽しい時間をみんなと一緒に過ごし、話も弾みました。
なぜか女子だけ「せとか」を食べてました。通りすがりの農家さん、ありがとうございます。
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③みかん・柑橘の収穫~出荷
収穫 木になったみかん・柑橘を一つずつ。小さ過ぎるものやキズを分けながら。
選果 収穫したものをさらにキズなどを見ながら色分けも。この作業は農家さんがしっかりサポート。
出荷 箱詰めして出荷!いってらっしゃい。
全ての作業に大学生が関わりました。
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<藤本隊員の活動実績>
①農業に係る活動
(1)主産物(柑橘類)の生産振興のため、県や農協の生産技術指導担当者と協働
割れ果調査、土壌分析、実証展示圃の設置の補助や後継者・各種部会の研修会へ参加
(2)柑橘類以外の作物
①アボカドの生育調査、実証展示圃の設置・管理・調査等を行いました。
②落葉果樹の整枝・剪定支援
柑橘類以外の果樹(キウイ、梅、栗、梨など)の剪定に不慣れな住民が多いため、問い合わせがあった際には、できるだけ技術支援を実施しています。
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(3)農業者が導入を希望する作物・有望な作物の紹介、試作
温暖化の気象条件を利用した温暖地向き作物の試作
例:亜熱帯性作物の育苗:パッションフルーツ、青果収穫用パパイヤ、防風垣兼用サトウキビ
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②生活環境整備に係る活動
(1)公共施設の管理
大串キャンプ場
隣接する水路上、電線にかかる枝葉の伐採・切除、防風垣の刈込
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(2)高齢者宅の庭木の管理
整枝・剪定、刈込み
作業が難しい空き家や高齢者宅の庭木の管理(伐採・剪定)を松山シルバー人材センターが受けており、島しょ部では技能者不足のため作業を支援しています。
(3)獣害対策に係る活動
① 地元のイノシシ被害防止対策連絡協議会の活動に参加しています。
② 愛媛大学とも連携し、イノシシの捕獲、調査を行っています。
※令和3年9月 狩猟免許(ワナ、猟銃)取得、令和4年1月 猟銃所持許可を取得しました。

③その他の活動
(1)県立松山北高等学校中島分校の学習支援。
① 地場産小麦を使ったパン作りを目標にした小麦栽培。(6~7月収穫~脱穀、11月播種)
② 校内の菜園管理指導。(5~10月)
③ 参考講義(社会状況、職業について)
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④ 各種市関連事業に係る活動
令和3年10月10日中島で開催されたまつやま里島ツーリズム連絡協議会主催の「中島文化財サイクリングツ
アー」にてイベントの補助を行いました。
⑤ 各種市関連事業に係る活動及び広報・啓発活動
(2)移住体感ツアーに協力
令和3年12月に市主催の「まつやまの里島暮らし体感ツアー」で先輩移住者としてツアー参加者と交流しました。
(3)情報発信
伊予銀行中島支店ロビーでの新旧協力隊員の活動に関する写真を展示し、地域の方に見ていただきました。

 

img_sugiyama 【杉山隊員(令和元年10月1日~令和3年12月31日)】
令和元年10月から活動した杉山隊員は、令和3年12月31日で地域おこし協力隊を退任しました。在任中は、SNSを活用して地域の魅力を発信し、移住を希望する人に現地を案内しました。また、地域の方々とグループを結成し活動するなど、人とのつながりを重視した地域活性化に取り組みました。

<杉山隊員の活動実績>
①SNSによる北条の魅力発信
Facebook:「杉山育代」、「かしまるくんち」で外から来た者の目線で、今まで気付かなかった北条の魅力を再発見してもらえるような情報を発信しました。
インスタグラム:「ikuyodosu」で北条の風景写真の中から選りすぐりの一枚を投稿して、北条の自然の抜きん出た美しさをPR。移住や田舎暮らしに興味ある遠方の人をターゲットに、まちの魅力を伝えました。

②独自で魅力発信
ホームページ作成:北条の風景写真を中心に地域の情報を掲載しました。
LINEスタンプ作成:鹿島と鹿(シカ)を可愛いキャラクターにした「かしまるくん」のスタンプを配信し、幅広い世代にPRしました。

「自然と暮らすまち北条」 https://www.hojosetouchi.com   「かしまるくん」のスタンプ

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③空き家活用

杉山隊員が地域の方から相談を受けた空き家が、建築士によって事務所や交流スペースとして改築されました。
建築士が居住しながらリノベーションを行い、杉山隊員が庭づくりを担当。北条の自然の美しさを発信する基地で、市外や地域の人が交流することもできます。今後は、短期のお試し移住ができるシェアハウスとしても活用される予定です。
20211029_2ウッドデッキと広い庭のある開放的な家に生まれ変わりました。

④情報発信や移住促進
ウェブサイト「移住スカウトサービスSMOUT(スマウト)」で北条の魅力を発信しました。
興味を持ってくれた人へのオンライン相談やメール対応を行うほか、現地案内を希望する人には自転車などを使って海や街を案内しました。このサイトがきっかけで、実際に県外から移住した方が暮らされています。
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⑤地域活動への参加(ビーチクリーン活動)
風早活性化協議会とNPO法人森からつづく道が主催したビーチクリーンイベントに参加しました。イベントでは、ゴミの分別方法などについて説明し、参加者と一緒にビーチクリーンを行いました。
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(担当者の声)
秋から冬の忽那諸島は、柑橘で色鮮やかなオレンジ色に覆われる季節です。忽那諸島の2人の地域おこし協力隊員は、島を盛り上げるため、様々な活動を行っています。
家弓隊員は、3年目を迎え、勢力的に活動をしています。島外の学生の皆さんと地域を盛り上げる活動を継続しながら、農業や地域イベントの補助、地域振興も行っています。引き続きよろしくお願いします。
藤本隊員は、就任してまもなく1年が経とうとしています。知識が豊富な農業に関する支援だけでなく、獣害対策にも積極的に取り組んでいます。これからも忽那諸島を盛り上げていってほしいと思います。
杉山隊員は、SNSを活用し、北条地域の魅力を美しい写真で発信しました。杉山隊員の活動がきっかけとなった空き家の活用や地域の方々と一緒に始めたビーチクリーンが、今後も続くことで地域の魅力向上につながることを期待しています。
新型コロナウイルスの影響により、イベントの実施は、中止または規模が縮小されています。協力隊の活動については、松山市地域おこし協力隊Facebookで随時更新していますので、ご覧ください。今後も松山市地域おこし協力隊の活動に、御理解と御協力をよろしくお願いします。