イベント2022.8.11~12開催「オーダーメイド型移住体感ツアー」レポート

参加者の希望や都合に合わせて、日程や訪問先などを自由に設定することができる「オーダーメイド型移住体感ツアー」を8月11日、12日の1泊2日で実施しました。
今回は、神奈川県に住む東城さんご夫婦の1泊2日のツアーの様子をレポート!
さて、どのような2日間だったのでしょうか?

奥様が今年3月に一人旅で松山を訪れ、都会すぎず田舎すぎず「暮らしやすそう」と感じたことや人の雰囲気も首都圏よりもゆったりとしていて、「過ごしやすそう」と感じたことで移住先として考えるようになったとのことでした。奥様はグラフィック/Webデザイナー兼イラストレーター、ご主人はITエンジニアのため、仕事や住まい、コワーキングスペースなどを中心に巡りました。

image1東城さんご夫婦

参加者の声

Q.ツアーの内容はいかがでしたか。
満足しています。私たちの希望に合わせた効率の良い行程を組んでくださり、幅広く巡ることができました。2人だけでは行きづらい場所でもスムーズに相談が進んだので助かりました。

Q.ツアーを終えての感想を教えてください。
大変勉強になるツアーでした。旅行で来て「すばらしい場所だ」と感じたことがキッカケになりましたが、移住を前提にした視点で見ると新たな気付きが多かったです。特に、独立開業の相談、夫の転職のための求人票を拝見したこと、三津浜に住む方のお話を伺えたことは、得がたい学びとなりました。

スケジュール 1日目

〇ホテル 出発

〇不動産会社で住宅事情の説明
移住を進める上で、仕事やコミュニティだけではなく、住まいも重要です。松山の賃貸住宅の家賃は県庁所在地の中で2番目に安く、東京の半分以下といわれています。
まず、東城さんご夫婦が訪れたのは、松山市と連携協定を結ぶ不動産会社です。市内の住まい情報を確認しました。現住居の家賃との比較だけでなく、住まいを探すタイミングやオンラインでの内覧など、気になることを質問し、イメージを膨らませていました。

image1市内の賃貸情報を比較

〇衣山エリアを散策
続いて、市内中心部の西にある衣山エリアを散策。衣山駅を確認した後、移住者が開業したパン屋にお邪魔しました。お昼どきのため、お客さんがお店からいなくなるタイミングを見計らって、移住の経緯を聞かれていました。
その後、「移住後には自家用車が1台は必要だろう」とのことで、中古車販売会社に訪問。担当者の方は、「未使用車の相場は、120~150万円ぐらい」とおっしゃられていました。移住当初は何かと費用がかかるので、予算に応じた中古車を選ぶか、使用頻度が低ければ、カーシェアリングを利用するのも一つかもしれません。

image1お客さんの出入りが多い時間帯でした

image1暑かったため、日傘をお借りしました

〇産直市で物価体感
続いては、JR松山駅近くにある産直市へ!こちらの産直市は農協直営で、安くて新鮮な野菜、果物、肉類、魚介類、惣菜など、なんでも揃っています。温暖な気候に恵まれた松山は、食材の宝庫です!実際に値段の安さや食材の豊かさを体感しました。また、市内のスーパーにも立ち寄り、より暮らすことを意識した視点で商品を眺められていました。

image1野菜の値段を確認

1日目の最後は、堀江の海の駅「うみテラス」と北条の道の駅「風和里」へ行きました。釣りをされている方や泳ぎに来られている方がいました。市内から車ですぐに海が眺められる場所へ行けるのは魅力的だと感じられているようでした。

image1この後、うみテラスの上から忽那諸島を眺めました

スケジュール 2日目

〇ホテル 出発

〇コワーキングスペース見学
ご夫婦の仕事柄、コワーキングスペースが気になるとのことで、2か所見学に行きました。ともに市内中心部にあるので、とても便利です。スタッフから施設の概要を説明してもらう中で、「どのような方が利用されていますか」「1か月あたりの料金は」など、具体的にご質問されているのが印象的でした。

image1マツヤマンスペースのスタッフが施設をご案内

image1テックアイエスのスタッフが施設をご案内

〇就職支援機関の概要説明
移住に際し、不安な要素といえば、仕事が挙げられます。
まず、松山しごと創造センターでは起業について相談しました。奥様は来年6月に開業されるという明確な目標を持たれていましたが、それまでの具体的な流れを確認されていました。創業計画書の作成や開業資金の調達、どのように営業をかけていくかなど、事前に共有していた質問にセンターのスタッフに答えてもらいました。
次に、ふるさと愛媛Uターンセンターでは就職の相談をしました。ご主人はITエンジニアで、給与の相場や車無しで通勤できる職場があるかどうかを確認したいとのことでした。いくつかの求人情報を見せてもらい、「インターネットで探すだけでは知りえなかった情報が得られました」と満足されている様子でした。

image1松山しごと創造センター職員による起業するまでのポイント説明

image1ふるさと愛媛Uターンセンター職員による説明を熱心に聞く東城さんご夫婦

〇三津浜散策
町家バンクを管理運営する「ミツハマル」スタッフから三津浜エリアの特徴を説明してもらいました。三津浜エリアは江戸時代から海上貿易や漁業で栄え、松山の「海の玄関口」として地域経済の中心を担っていました。明治、大正期の企業や銀行、医院などの擬洋風建築や、木の格子戸の古民家など、往時の面影を色濃く残す特有の風景があります。

その後、三津浜エリアを散策。雑貨店の店主や移住された方から三津浜の魅力を聞きました。行程にはなかったのですが、急遽、「三津の渡し」に乗ることに!この渡しは市道で、三津と港山の間約80mを結ぶ渡船で、年中無休・無料となっています。生活の足として地域住民に愛されるとともに、観光スポットとして松山を訪れた方々にも港町の風情を楽しめます。最後に、三津浜エリアのカフェで軽食を済ませた後、松山空港へ向かいました。

image1「ミツハマル」スタッフから三津浜エリアの特徴を聞く

image1雑貨店の店主から三津浜エリアの魅力を聞く

〇松山空港で解散

(担当者の声)
2日目の行程を終え、空港に向かう途中に奥様から「2人だけでは行きづらい場所にスムーズに回れて、相談できたことが良かった」と言っていただいたのが印象に残っています。気温が高く、暑い中でのツアーとなりましたが、ご夫婦にとって有意義な時間となり、移住をより前向きに検討する機会となったようなので、嬉しく思います。
ツアーに同行することで、改めて松山の暮らしやすさに気付くことも多いです。移住を検討されている方にそれらを余すことなくお伝えできればと思います。