更新情報令和7年度 地域おこし協力隊 活動報告(上半期)

【髙橋隊員(令和54月~)】
興居島を拠点に活動している髙橋です。活動開始から2年半が経ちました。これまで「子どもの居場所づくり」をミッションに活動を進めてきました。退任後を見据えながら、これからも地域の方にご協力いただき、教職員経験を生かして子どもたちのために取り組み、新教育事業分野での起業に向けた取り組みも進めていきます。


<髙橋隊員の主な活動実績>
① 地域貢献活動

(1) ごごしまキッズスクール(興居島由良公民館・ハイムインゼルごごしま交流棟にて)
令和5年度から、毎週火曜日の午後4時から5時30分まで、松山市由良公民館などを会場に、島内の児童・生徒を対象とした「学びと交流の場」を開催しています。活動内容は、子どもたちの主体性をもとに企画しています。「創作活動」では、机いっぱいに材料を広げ、色や形にこだわりながら、夢中になって手を動かす姿が見られます。
 
この活動は島で暮らす子どもたちが安心して自分を表現できる大切な居場所。「子どもが輝けば島も輝く」をテーマに学校でも家庭でもない第三の学びの場として、子どもたちが自分のペースで成長していく居場所づくりを続けていきます。

(2) 伝統行事「船踊り」への参加
愛媛県指定の無形民俗文化財である「興居島の船踊り」では、地域の一員として出演者に加わり、伝統行事の継承に協力しました。本来このような伝統芸能に携われるのは、島で生まれ育ち、代々この地に根ざして暮らしてきた方々だけです。
小中学生を除くと、島外出身の移住者がこの船踊りに出演者として参加するのは初めてとのことでした。島の人々に受け入れられ、文化の担い手の一人として加わることができたことは、何よりの名誉であり、島で暮らす者としての大きな励みとなりました。

  

(3) その他の地域支援活動等
・「NPOごごしまキッズクラブ」の設立・子ども秋祭りの準備・開催・補助金申請
・松山市消防団興居島分団への加入・操法大会へ選手として参加・消防訓練参加
・松山市立興居島小学校行事へPTA役員として参加
・「ごごしま音楽プール」イベントにてスタッフ及び「興居島和太鼓『奏』」メンバーとして参加
  

② 起業に向けた準備と情報発信活動

(1) ポケットスクール
令和6年4月から始めた「子どもを誰一人見捨てない」という理念を掲げた「ポケットスクール」では、全国の教職員を対象にセミナーや講演会を開催しています。これは地域おこし協力隊のマイ・ミッションである「興居島から発信する新しい教育のカタチ」の実現のために、次年度からの独立に向けた取り組みです。県内各地の学校関係者や実業家との連携を深め、愛媛県内各地で講演活動やセミナーを開き、多くの方々に私の理念をお伝えしてきました。講演では、教育の本来のあり方や「子どもを誰一人見捨てないクラスづくり」について語るとともに、興居島での学びを呼びかけ、「教育マインドセットの島」としての興居島への訪問を呼びかけました。

 

(2) その他の自主的活動における情報発信活動
・鬼北町企画振興課主催「教育ワーケーション」にて県内案内
・見学者への島内案内

  

【大堂隊員(令和6年4月~)】
中島を拠点に活動している大堂隊員は、今年2月に出産し、現在育児休業中です。令和8年2月に復帰予定のため、復帰後の活動については、下半期に報告させていただきます。

【西本隊員(令和7年4月~)】
中島を拠点に活動している西本です。着任から約半年経過しました。当初は生活基盤を整え、中島支所の機能、業務などを学びつつ、この間、総務省主催、愛媛県主催の初任者研修を受講しました。
「耕作放棄地対策」を活動のミッションとして掲げていますが、当面は中島の風土と農事暦を踏まえた地域の農業全般を学ぶことに注力し、これまでみかん生産者や新規就農者のお手伝いをするとともに、南国果樹、陸稲、そばなどを自ら栽培しています。
中島はこれから柑橘の収穫、出荷の農繁期を迎えます。さらに援農に力を入れ、自らも柑橘栽培のサイクルを学びながら、生産者の方々の知己を得、地域計画に沿った耕作放棄地の再生に取り組んでいきたいと考えています。


<西本隊員の主な活動実績>
① 耕作放棄地再生
(1)  みかん生産者や新規就農者の方の依頼に応じて、放棄地再生(草刈、植樹、石積)のお手伝いをしています。

  

【再生後の放棄地管理】
地域の方からいくつか放棄地をお預かりして園地として管理しています。
  

(2) 陸稲やそば、トロピカル・フルーツ、ハーブの栽培
気候変動の緩和策、再生した耕作放棄地での栽培、柑橘収穫期外の収入確保などを念頭に試験的に陸稲やそばを栽培しています。パクチー、バジルは冬にスモール・ハウスでの試験栽培も行います。トロピカル・フルーツにも挑戦中ですが、越冬が課題であり、順調なもの、まだまだ試行錯誤が必要なもの、いろいろです。

【陸稲、そば】 【パクチーなど】
  
【トロピカル・フルーツ】
バナナ          パパイヤ           ドラゴン・フルーツ   パッションフルーツ

   
② 竹の有効活用検討
耕作放棄地に限らず、生産者を悩ませる竹林の侵入を少しでも軽減できないか、竹の有効利用の途を模索しています。竹細工は苦戦、積み重ねと練習が欠かせません。
  

③ イノシシ対策参加とジビエ化の模索
(1)中島のイノシシ対策協議会に参加し、罠免許も取得。また、地元団体と連携してジビエ化を目指し、解体、精肉処理の練習に取り組んでいます。
  

(2)SNSを使った島の魅力などの情報発信、広報活動
まつやま里島ツーリズム連絡協議会のインスタグラムで活動状況を報告しています。

【岡野隊員(令和5年4月~】
興居島を拠点に農業型地域おこし協力隊として活動を始め早3年目を迎えました。島の園地では早生種の収穫が始まり、柑橘の繁忙期もいよいよ目前に迫っている中、従来の除草や防除をはじめ、他園地での摘果や袋かけといった収穫前の農作業に日々励んでいます。
また、今春からは三津浜地区でアロマ関連の店舗を開業し、退任後の生業づくりにも勤しんでいます。今後はパラレルキャリアを生かし、人生を豊かにする半農半商の営みを続けていけるよう努めてまいります。

<岡野隊員の主な活動実績>
◆農業に関わる活動
①御手洗地区での柑橘栽培(R6.2月~)
現在、温州や伊予柑などの栽培に加え、それぞれ枯木を伐採し、レモンをはじめとする香酸柑橘へ改植しています。

②泊地区でのレモン栽培(R7.6月~)
島内の農家さんから泊港にほど近いレモン園地をご紹介いただきました。5m以上と高木になりやすいレモンの高さを抑える低樹高栽培に挑戦しています。

③島内の園地手伝い(R5.11月~)
島内各地の園地での農作業手伝いも引き続きさせていただいています。特に女性農家さんの農作業の仕方や新しい農業のカタチなど、日々学ばせていただいています。
  

◆退任後の生業に関わる活動
①三津浜地区にてアロマ関連店舗を開業(R7.5月~)
非正規品や未熟果の柑橘果皮を主に利用した「水蒸気蒸留体験」が楽しめる体験ラボを土日祝日限定でオープンしました。ガラス製蒸留器により、目の前で生み出されるアロマを使ったアロマクラフトも提供させていただいています。

②農業大学校での農業経営革新塾を受講(R7.6月~)
農業経営とショップ経営の5年後を想定した事業計画をスムーズに進められるよう自己分析し、販売計画の立て方やさまざまな販促活動の手法などを学んでいます。

③開業支援施設での事業経営セミナーへの参加(R7.1月~)
テクノプラザ愛媛やまつやま仕事創造センターでの開業相談、各種セミナーなどに参加させていただいており、退任後の生業が成り立つよう努めています。

  

(担当者の声)

髙橋隊員は、今年度で3年目となるため、起業を見据えて島内に限らず多方面で関係性を構築され、活動の範囲を広げられています。他市町から講演会の依頼なども多く、その際はご自身の活動だけでなく、興居島と松山市の魅力も広く発信していただき、希望者には島内案内をするなど、興居島の魅力を多くの方に伝えていただいています。また地域の担い手としても、町内会行事や消防団の活動にも積極的に参加され、島民の方々にも頼りにされる存在となっています。下半期も起業に向けての幅広い活動に期待しています。

大堂隊員は、育休中ではありますが、地域の婦人会や国内・国外からの移住者、子育て世代の方々とも家族ぐるみで交流を深められています。島内のイベントや行事にも積極的に参加され、島内に馴染んでいる姿を見てとても安心しました。復帰後は子育てをしながらの活動になりますが、今後の活躍を期待しています。

西本隊員は、中島の協力隊として4月中旬からの着任で半年が経過したばかりですが、積極的に島内のほぼ全ての地域の方に声を掛けられ、島民との信頼関係を構築されています。既に空き家の購入や、耕作放棄地の貸与などを受けられ、既存の農作物の栽培のお手伝いだけでなく、新たな視点を持って様々な品種の栽培にチャレンジするなど、農業の可能性を探られています。私生活では釣りや料理もされ、中島の生活を楽しまれており、その様子をSNSなどで発信されていて、それを楽しみにされている方も多いと聞いています。これから季節が変わり下半期を迎えますが、また中島の新たな可能性を発見されることを楽しみにしています。

岡野隊員は、興居島で人手が足りない農家を手伝うほか、島内の農地で夢だったレモン農家を目指して栽培に取り組まれています。また、柑橘を活用したアロマ製造体験の店を起業され、農業の六次産業化にも挑戦されています。任期3年目を迎え、これまで築いた島の方々とのつながりを生かして、今後も地域のにぎわいづくりに貢献されることを期待しています。

今後とも、松山市地域おこし協力隊員の活動に、御理解と御協力をいただきますようお願いいたします。