INTERVIEW百色移住インタビュー

夫婦の夢を叶えるために、緑と海と夕日に触れる北条へ

千脇さん夫妻

2度の転勤を通じて松山の住みやすさに惚れ込む

兵庫県で生まれ、東京で働いていた千脇義憲さんと、大洲生まれの信恵さんが出会ったのは今から12年ほど前のこと。当時大手電機系企業に勤めていた義憲さんは子会社の役員として転勤で来松。住まい近くでお店をやっていたのが信恵さんだった。
定年後は、知り合いの多い東京に戻るつもりでしたが、愛媛が好きで離れたくないと思っていた信恵さんのために、松山に住む決心をした。

実はそれ以前にも10年ほど前に転勤で松山に住んだ事があった義憲さんは、松山の住みやすさをよく知っていたこと、そして信恵さんが郊外ののどかな場所で喫茶店をしたいという夢を持っていたことを知り、ならばその夢を実現しようと二度目の結婚をし、移住することに。

 

二人が地域にもたらした良い影響

夢うらら 入り口今年で10年を迎えた二人の夢をカタチにしたこの「アトリウムカフェ 夢うらら」は、松山市の中心部から車で約30分ほど走らせた北条の高台にある。
周りには緑が溢れ、テラスからは海も見える。
若い頃は刺激が多くなんでも手に入る都会で、会社での仕事も楽しくてやりがいも感じていたけれど、自分の好きなことがしやすい適度な街が近くにあって温暖で自然が溢れる場所が良いと、この場所に決めた。何よりもゴルフが趣味である義憲さんにとっては30分以内で行けるゴルフ場が5箇所もあることも嬉しいポイントのひとつだった。
当初、都会育ちの義憲さんは、周囲からは移住を反対されたそうだが、その友人たちをこの地に招きもてなすと「海のもの、山のもの、全部が美味いと感動し、帰る頃には、うらやましい、ここに住みたいって言い出すんです」と教えてくれた。

お店を取り囲む花や緑は義憲さんがこの10年で愛情をこめて育ててきた子供のような存在。今では3月中旬に花を咲かせるケイオウザクラが、地域の名所としても知られるようになってきた。

「夢うらら」を中心にして、この地域も変わり始めた。

お客さんが来てくれると、住民みんなが道路周辺の景観を意識して花を植えるようになったり、直販場所を作り余った野菜を販売したり。パソコンが使える義憲さんに、文章を打って欲しいというお願いをされたり、人手不足で草刈り作業を手伝って欲しいと頼まれたり。田舎ならではの人と人との繋がりを心から楽しんでいる。

周りに目印の少ない地域のため、順路にいくつか設置されたこの看板が目印。

松山暮らしの本音を教えて

Q 移住者へのアドバイスは?

程よい街があって程よく便利な場所なので、不便は感じたことがありません。これからの時代は、都会集中ではないと思います。特に、定年退職をした人たちが自然と関わる本来の生活を楽しみ、人との繋がりの深い地域の方からも頼りにされて生きがいを感じます。また子供や孫、友人など知り合いに来ていただく楽しみもあると思います。
ぜひ地方への移住を考えてみては。

Q 松山を選んだワケは?

以前住んだことがあり、温暖な気候と、海と山が近く街と自然が共存していてコンパクトなところ。

Q お気に入りの場所は?

北条の海に沈む夕日は格別です。愛媛には他にも夕日の名所がありますが絶対に負けていないと思います。

 

千脇さん夫妻

千脇義憲さん、信恵さん夫妻。転勤で松山に来た義憲さんが、その住みやすさに惚れ込み移住。

移住時の年代
50代
家族構成
夫婦
移住スタイル
Iターン
移住時の年代
50代
家族構成
夫婦
移住スタイル
Iターン