移住者インタビュー
INTERVIEW百色移住インタビュー
「好きな場所に住んで好きなことを仕事にしよう」と旅をして、はじめてやって来た松山。
あっという間の10年
松山に移住してもうすぐ10年を迎えようとしている平野さん。「新しい人生を始めようと旅をしている時に、今治から松山に向けて海沿いを走っていたら曇天から一変、太陽の光が差してきて海が輝くのが見えました。その時にここだと決めました」と言う。そんな運命的とも言える景色との出会いがあるまでにも色々なことがあったのだそう。
新潟で生まれ、人生のほとんどを東京で過ごした平野さん。海外での生活、国際結婚、そして帰国して東京で多忙な⽇々を送っていた。将来海外で⽣活するという計画プランが無くなった時、⽇本で暮らすなら「好きな 場所に住んで、好きなことを仕事にしよう」と⼼に決めた。人生の次のステージをと日本各地を旅する道中、四国4県を車で回っていた時、ふと出会った景色に魅せられ、松山にたどり着いた。
目を奪われたのはこの美しい景色
運命の地で踏み出した第1歩
最初に住んだのは堀江地区。念願の海のそばで心穏やかな日々を過ごしながら、市内中心部の職業訓練校・建築総合科に通い、週末はカフェや温泉をめぐり、高知や香川まで建築を見るために足を延ばすこともあったそう。学校の同僚からは「もっと街中に住めばいいのに」と言われたこともあったそうだが、東京から移住してきた平野さんにとっての理想の場所はやはり海の近く。不便さはほとんど感じなかったそうだ。
その後学校を卒業し、今治の工務店に就職。堀江から今治、北条に移り、7年ほど住むことに。住環境だけでなく、今治や松山の現場を行き来する中では程よい位置関係だった。現場経験を積みながら二級建築士の免許も取得し、3年前には独立するなど、着実にキャリアも伸ばしている日々だ。
北条港からすぐの鹿島は、対岸から眺めるのも、船で島まで渡って浜辺で遊ぶのも大好きだという
パートナーが来松し、新しい生活もスタート
プライベートでは、日本をこよなく愛するというポーランド人のパートナーも2019年末に愛媛に移住。一度の来松で愛媛をすっかり気に入ってしまったそうで、この1年で普通自動車免許に加えて中型2輪の免許も取得し、少しずつ行動範囲を広げつつ愛媛生活を満喫している。
自然豊かな愛媛で満たされる日々
二人の共通点は自然が大好きだということ。海が好きな平野さん、そして山などの緑と釣りがライフワークだというパートナーにとっては、愛媛はまさに「天国」だという。今までの人生で各地を旅行してきた平野さんは「東京で⽣活しているときは、常に⾃然を求めて旅⾏したい欲が強かったのですが、愛媛にいるとその欲が⽇常で満 たされて、昔ほど頻繁に旅がしたいと思わなくなりました」とのこと。
仕事が多忙になりストレスを感じると、ふらり松山城周辺に散歩にいくことも多いそうで、思い立ったときにすぐ行ける環境はとても気に入っているようだ。家族や友達も何度も来松したことがあり、どんどん松山がお気に入りに。
松山城へ登る山道はもちろん、山頂から見える街の風景や四季折々の景色も好きなのだそう
多忙な日々でパートナーとはなかなか休日が合わないが、休日があれば滑川渓谷など南予方面まで足を延ばして散策や釣りに行くなど、愛媛県内を満喫している
4度目の引っ越しは、大好きな海のそばに
松山に来て今までに3度の引っ越しを経験。今はロープウェイ街にほど近い街中に住んでいるが、北条に引っ越しの準備を進めているところ。モットーは土地に縛られすぎないこと。これまでフットワークを軽く⾏動し続けてこれたのは、⾃由に 動ける環境だったから。
次の自宅の予定地では、⾃⾝の設計事務所、シェアオフィス、移住を考えている人が気軽に移住体験をできるようなスペースも構想中とのこと。そんな風に住む人やビジターが気軽に足を運び、滞在できる場所を自身でも作ることができればと思っている。
松山暮らしの本音を教えて!
Q 移住者へのアドバイスは?
こだわりや譲れないことを決めすぎないのが良いと思います。柔軟で変化に対応していける⽅が楽しめるのではないでしょうか。選択肢や可能性を増やすためにも、最初に決めたことが全てじゃないと思っていたら良いと思います。
Q 松山に来て驚いたことは?
知り合いがすぐつながる。⾞⽣活に慣れている地元の⼈は歩かない︕
Q お気に入りの場所は?
海の⾒えるカフェ、⿅島。
平野 裕子さん
⼈⽣をリスタートさせるため、旅をしていたところ運命的な出会いで松⼭に移住。現在は設計事務所を⽴ち上げ⾃然素材をつかった住宅を主とする建築⼠として活躍しながら、ポーランド⼈のパ ートナーと暮らしている。
ホームページ「⽔と⽊の間で」https://www.btwwaterandtree.com/
- 移住時の年代
- 30代
- 家族構成
- 単身
- 移住スタイル
- Iターン
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