移住者インタビュー
INTERVIEW百色移住インタビュー
家族みんなが笑顔で暮らせる松山で、念願の矯正歯科クリニックを開業
松山市郊外、田園風景が広がる久米窪田町に2023年5月オープンした矯正歯科専門のクリニック。笑顔がやさしい藤田隆寛院長は愛媛県出身で、家族とともに福岡市から松山市へ移り住んできたばかりだ。
故郷の愛媛で開業することが目標だった
愛媛県四国中央市出身、実家が歯科医院で父親が矯正歯科の認定医だという隆寛さんが、矯正歯科の道を選んだのは自然なことだった。
福岡の歯科大学へ進学し、卒業後も大学病院で10年間矯正治療を担当。その後は福岡市内の歯科医院で2年間働いた。
「一人っ子」という隆寛さんは、かねてより両親のいる愛媛県内で開業したいと希望していた。歯科衛生士の智子さんと結婚後、福岡市内のアパートで暮らしながら、夫婦で何度も愛媛に足を運んだ。父の知り合いで松山に詳しい人からアドバイスをもらい、何度も下見を重ねて場所を決め、開業にむけて準備を進め、2023年2月に家族で松山へ。1歳に満たない長男・紘太朗君を連れての移住だった。
仕事・生活の両面で、松山は好立地
松山を選んだ主な理由は、人口が多く矯正需要のある場所にクリニックを構えたかったからだが、隆寛さんは松山市内でも矯正専門の歯科医院が少ない郊外の地域で開業した。
「愛媛県は車社会なので、駐車場が広くとれる郊外のほうが患者さんも通いやすいし、ゆっくり落ち着いた雰囲気で治療ができます。この辺は公共交通機関が発達しており、最寄りの駅から当院の目の前まで来られるバス路線があるので、車がなくても便利です」とのこと。
さらに「松山には仕事の合間に一時的に子どもを預けられる施設や保育園、子供を遊ばせる場所があります。当院のある地域も郊外とは言え、多種多様な飲食店が多く並んでいて良いですね」と仕事の面でも生活の面でも何不自由なく暮らせることに満足しているようだ。
暮らしやすいまち・松山。移住者交流会で仲間作り
住まいは街なかのマンションに決めた。駅が近いので、智子さんが電車で児童館などに遊びに行きやすく、クリニックへも電車やバスを使って来やすい。休日には家族で公園や商店街を歩いたり、車で双海や北条の海までドライブにでかけたりしている。「松山は町がきれいで、公園が多い。子どもと楽しめるイベントがあちらこちらで行われ、買い物も便利。本当に住みやすいところ」と夫婦で松山暮らしを楽しんでいる。
松山市が開く「移住者交流会」にも家族3人で参加した。
「小さな子どもを持つ移住者対象の会だったので、同じ目線で話ができ、とても良かったです。福岡出身の妻も、情報交換できる友人が作れたと喜んでいます。また機会があれば是非参加したいですね」
信頼され、患者を笑顔にできるクリニックを目指して
カウンセリングルームの壁に一枚の絵がかけられている。
「これは、大学病院に勤めたときの患者第一号だった子のお母さんが、私が福岡を離れるときに作ってくれた切り絵なんです」と笑う隆寛さん。その笑顔を写し取った絵には、主治医への感謝とねぎらいの気持ちがこめられているようだ。
一般の歯科治療に比べ、矯正治療は長い期間を要する。「福岡で築いたような信頼関係を、この先松山で多くの患者さんたちと築いていきたい」と隆寛さんは、今後の目標をおだやかな笑顔で語ってくれた。
松山暮らしの本音を教えて
Q 松山のお気に入りの場所は?
道後公園、城山公園は広くて気持ちいいです。ホッキョクグマのピースに会いに、とべ動物園にもいきます。
Q びっくりしたことは?
福岡出身の妻は、開業準備で初めて松山に来たとき「思っていたより松山は都会だ」と驚いていました。四国中央市出身の私にとって松山は都会なので、妻の反応に驚きました。
Q 移住者へのアドバイスは?
まず松山市役所に足を運んでみてください。移住相談、子育て支援や行政サービスなどの情報がワンストップで手に入ります。小さな子どもを持つ移住希望者には、とても助かると思います。
藤田隆寛さん
愛媛県四国中央市出身の歯科医師・隆寛さんと福岡県出身の智子さん夫妻。「故郷で歯科医院を開業」という目標を実現するため2023年に松山市へ移住。
- 移住時の年代
- 30代
- 家族構成
- 夫婦と子供
- 移住スタイル
- Jターン
- 移住時の年代
- 30代
- 家族構成
- 夫婦と子供
- 移住スタイル
- Jターン