移住者インタビュー
INTERVIEW百色移住インタビュー
老後になるだろうと思っていたマイホームの夢が松山へ移住したことで叶いそうです。
子どもたちに故郷を作ってあげたい
松山市で生まれ育ち、大学進学を機に大阪へ。その後大阪の企業に就職し転勤族として各地を転々としていた宏典さん。27歳の時に名古屋で奈緒さんに出会い結婚、その後も各地を転々とする生活スタイルは変わらず、福岡や千葉へと転居を繰り返していた。
「私は愛媛県、妻は愛知県、長男は福岡県、次男は千葉県と出生地が見事にバラバラなんです!」と宏典さん。
家族で各地を転々とする暮らしの中、感染症の影響で松山市の実家に帰省できない期間が続いた。その間、宏典さんは母が脚を悪くし手術したことや、長男の小学校入学のタイミングが近づいてきたこともあり、松山市への移住を考えるようになった。
「両親が年を重ねてきたことや、子どもたちに故郷を作ってあげたいという思いから移住することを考え始めましたが、私だけの意見では、松山に移住することはできないので、妻に相談したところ、二つ返事で『行こう!』って言ってくれたんです」と宏典さん。
「お盆やお正月で松山に帰省するたびにいいところだと思っていて、住みやすそうですごく印象がよかったんです。それに近くにおじいちゃんおばあちゃんがいるのもいいなと思って・・・」と奈緒さん。
一番のネックだと思った転職もスムーズに
移住を決めた時が2021年の9月。できるなら2022年4月の長男の小学校入学に間に合わせたいという気持ちはあるものの、移住をする際、一番の課題に感じていたのが転職だった。「実は33歳の時に、関東で転職を考えている時がありました。その時は転職をしなかったのですが、担当の方に『35歳を超えてからの転職は厳しい』と言われていたのが記憶にあって、当時すでに36歳だったので不安を抱えながらの転職活動だったんです」と話す。そんな宏典さんの不安を一掃したのが、転職コンサルタントの方だった。「特にやりたいこともなくて、自分の転職はどうなるのかなと思っていたのですが、『私に任せれば大丈夫だから!』と言っていただき、転職はその方に頼りっきりでした」。年齢に不安を持っていた宏典さんだが、「まだまだ若いから大丈夫!一緒に頑張ろう!」と励まされ、ホッとしたと話す。
実際、コロナ禍での転職活動はオンラインが中心。最終面接で来松する以外は全てオンラインで行われたため、交通費などの経済的な負担も最小限に抑えられた。
約半年にわたった転職活動も、2022年の2 月には内定が決まり、同年4月の長男の小学校入学に無事に間に合った。
改めて感じる松山のよさ
18年ぶりに松山で暮らす宏典さん。改めて感じる松山の良さがあるという。「車を運転しながら見る松山の景色が懐かしいです。改めて感じるのは、ゆっくりと流れている穏やかな空気感や、松山の人の良さですね。今の職場もいい人ばかりでストレスもないです」。そして、今回の移住で初めて松山で暮らす奈緒さんは「帰省のたびに暮らしやすそうだと思っていましたが、いざ移住してみると、本当に暮らしやすい!自転車に乗っていても四季を感じます。夫の赴任地は市街地が多く、ビルなどの建物が多かったので、山を見ても季節を感じますし、空気も澄んでいる感じがして、移住してきてよかったな〜って思うんです」と話してくれた。また、家族でとべ動物園へ出かけた際には時間の流れに驚いたという。
「園内を楽しんで、ゆっくりランチをして帰ったのですが、帰った時間が13時だったんです!関東に住んでいるときは、帰りは絶対に夕方になっていました」。
松山市は住まいと生活機能が隣接するコンパクトシティとして評判だが、海や山、レジャーなどの娯楽施設も生活圏から近く、すぐに遊びに行けるところも魅力のひとつだ。
家族で過ごす時間の密度が上がりました
家族で過ごす時間については、夫婦で感じ方が少し異なる。「移住する前は、感染症の影響でリモートワークが多く、家で仕事をする時間が長かったんです。今回、転職してからは出社して仕事をしているので、帰宅すると子どもたちは寝る時間になっていて、一緒に過ごせる時間が減ったように感じます」と宏典さん。一方、奈緒さんは宏典さんと家族の時間の過ごし方について「前の職場では、土日でも職場から電話がかかってきたり、PCを触ったり、家で仕事をしていることがありました。でも、今は休みの日にはしっかり休んでくれるので、家族で過ごす時間の密度が上がったように感じます」と話す。
さらに、転勤族だった橘さん一家だが、移住したことで、マイホームの夢が現実味を帯びてきたという。「老後になるだろうと思っていたマイホームの夢が叶いそうです!ずっとここに住み続けられることが嬉しくて。これからお気に入りのお店などもたくさん見つけていきたいです」と奈緒さんは嬉しそうに語ってくれた。
Q 移住者へのアドバイスは?
移住する際に、一番のハードルになるのが「仕事」だと思います。でも、仕事は案外なんとかなるものです。私も結果として37歳での転職になりましたが、松山は受け入れてくれる都市だと思います。(宏典さん)
Q 松山のお気に入りの場所は?
先日、遊びに行った「杖ノ淵公園」はすごくよかったです。もっともっと、「ここが大好き!」というお気に入りの場所をこれから見つけていきたいです。(奈緒さん)
Q 松山に来て驚いたこと
みなさん結構、郊外に遊びに行くということです。私が子どもの頃は、銀天街や大街道で買い物をしていたので、そのギャップに驚きました。郊外には大きなショッピングモールがあり、家族で一日中遊べるので便利です。(宏典さん)
橘宏典さん・奈緒さん
子どもたちに故郷を作ってあげたいと、2022年に宏典さんの地元である松山市に移住。ネックに感じていた転職もスムーズに!週末は宏典さんの実家に遊びに行き、家族団欒の時間を過ごしている。
- 移住時の年代
- 30代
- 家族構成
- 夫婦と子供
- 移住スタイル
- Uターン
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