INTERVIEW百色移住インタビュー

好きな場所で仕事がしたい!松山でのリモートワーク生活のススメ

井上和俊さん(株式会社kuruSPO代表取締役)、小口雄太さん(IT関連企業 執行役員)

新型コロナウイルスの影響により、リモートワークを中心に働き方の多様化が加速しています。ITなどを活用したスマートワークに柔軟に適応し、松山市に移住した井上さんと小口さん。井上さんは、約10年前に東京から移住しwebデザイナーとして起業、地元はもちろん、全国の企業・個人の方々とも幅広く仕事をされています。小口さんは、東京の会社に勤めたまま、ご家族みんなで2021年6月に松山へ移住されました。松山に住み始めて5ヶ月!東京での暮らしを踏まえて、移住後の生活や仕事についてお話しいただきました。

どこで仕事をして、どう生きるか
働き方は、暮らし方・生き方に繋がる

小口さん 今日はよろしくお願いします。私は、まだ松山に来て5ヶ月(2021年10月取材時)なので、色々お話を聞かせて頂ければと思います。

井上さん こちらこそよろしくお願いします。私は移住してきて約10年になります。小口さんは、どのような理由で松山に移住されて来たのですか?

小口さん 「移住したいな」という気持ちは潜在的にずっとありました。妻が山形県の出身で、自分が育った環境と同じように、自然の中で子育てがしたいという気持ちが彼女の中にもあって。でも、私は会社に勤めていますし、東京を離れるのは難しいと思っていたんです。
2人目の子どもが生まれた時に、妻の中で地方での子育てという想いが強くなってきました。また、その数ヶ月後にはコロナウイルスの影響で在宅勤務が始まりました。それまでは、家で仕事はできないと思っていたんですけど、案外、在宅でもできるなと思い始めました。その後、緊急事態宣言が発令され、公園が閉鎖されたりする様子を見て、窮屈な子育て生活を強いられるよりは地方へ移住して、のびのびと子育てがしたいなと強く思い始めました。
会社に相談をしたところ、今年の初めに認めてもらえたので、その勢いで6月に引っ越してきました(笑)

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井上さん 展開が早いですね!松山を選ばれた理由は?

小口さん 私の母方の実家が新居浜市なので、自然と愛媛県が候補に挙がってきました。利便性なども考えて松山市に移住を決めたって感じですかね。
井上さんは、どんなきっかけで移住をされたのですか?

井上さん 私は、直接的な移住のきっかけではないのですが、東日本大震災の時に生き方について考えるようになって、好きなように働きたいって思う気持ちが強くなりました。その時、数日出社できなくて家で仕事をしていたんですけど、家で仕事をしても支障がないと分かったことが大きかったですね。そこから数ヶ月後には退職していました。松山の知り合いに、仕事やお店のことなどをリサーチして移住を進めましたね。今考えると思い切ったなって思いますが、当時は「なんとかなるな・・・」って感じで移住を決めました。出身が大洲市で、車で1時間ということもあったので松山市に移住をした感じです。

ハイブリッドワークができる時代
心地良い働き方を選択していくことが大切

井上さん 小口さんはご自身の出身地ではないですし、まだ移住をしてきて日が浅いと思いますが、実際に移住をされてどうですか?仕事面で不便を感じることはありますか?

小口さん 全く不便は感じないですね。仕事においては、朝の8時半とか9時から22時くらいの間で自分の部屋で仕事をしているので、東京にいる時と変わらないです。
ただ、妻が子どものお迎えに行けない時は、自分がお昼休みの時間をずらしたりしてお迎えに行ったりしています。時間の使い方が自分主体になった感じがしています。
もともと、東京にいる時から「もっと時間に縛られずに自由な働き方がしたい」って思っていました。いつもその辺のフラストレーションがあったので、そこが解決されましたね。
井上さんはどうですか?

井上さん 本当に仕事においては、全く問題なくできますよね。私は先日、横浜、浜松、松山の3拠点のメンバーをzoomで繋いで仕事をしていました。オンラインで繋がっているから相手の企業の所在地が気にならなくなりました。
それに画面共有をしながら会議をした方がスムーズな場合もありますよね。

小口さん 朝から晩までPCの前で仕事をしていると、ここが韓国でもアメリカでも関係なくて、普段どおり仕事をしていて、場所が愛媛だったという感覚ですね。プロジェクトの進め方の話で例えると、プロセスの間は全員が集まる必要はなくて、スプレッドシートとかいろんなツールを使いながらプロジェクトを進める。ただ、キックオフやゴールの時など必要な時は全員で集まるとか、なんでもかんでもデジタルで済ませず、ハイブリッドな働き方ができればいいなって思っています。

井上さん 会社がコミュニティスペースみたいになっていますよね。部室みたいな、たまに集まってコミュニケーションをとったり。これからはそんな選択肢がどんどん増えている感覚はありますが、なんでもzoomのURLを送ってきてすぐに画面で話そうとするのはちょっとな・・・と。電話で済むことは電話で済ませてほしいです(笑)

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不便は感じないけど、寂しさは感じる・・・

小口さん わかります(笑)不便は全く感じないんですけど、寂しさはあるんですよ。私の場合、現職のままこちらに来られたのは恵まれたのですが、東京にいたときと同じく在宅勤務をしているので、なかなか松山の方と知り合う機会がなくて、寂しく感じることはあります。
子どもは幼稚園で友達ができて、妻もママ友ができて、家族は地域のコミュニティが広がっているのに、私は話しているのが家族と会社の人だけ・・・みたいな。
せっかく移住してきたのだから、今後は松山のコミュニティにも参加させてもらって、いろいろな方たちと関わっていけたら嬉しいなと思っています。

井上さん 小口さんの場合は、愛媛が地元じゃなく、同級生がいないので余計かもしれませんね。「リモートワーカーは孤独」って聞いたりします。仕事の仲間でも愚痴はzoomでは話せないじゃないですか。愚痴が言いたいわけじゃないけど、仕事をする上での円滑油みたいな、オンラインでそういった場を設けるのは難しいですよね。

小口さん 確かに(笑)その通りで、人とコミュニケーションをとる上での感覚、リズムみたいなものをオンラインで実現するのは難しいですよね。

井上さん リモートワークは、上手くやらないと効率が悪くなってしまうというデータも出ていますし、来年以降は、「リモートワーク」と会社に出社する「従来の働き方」といった感じでリモートと出社をバランスよく使い分ける選択肢が増えていく気がしています。通勤・退社っていう行為は、仕事とプライベートの切り替えになるので、出社する働き方が合っている人もいますよね。働き過ぎちゃう人、怠けすぎちゃう人にとってリモートワークは注意が必要かもしれないですね。

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平日は変わらなくても、週末が全くのベツモノ!

井上さん 平日は東京と変わらないとお話しされていましたが、どういったところで「愛媛に来た!」と感じますか?

小口さん どこで感じるかというと、週末です。子どもを連れて海や山、公園に行ったりしていると「今、松山にいる!」って感じます。東京にいるときは、平日、疲れ切って土日は動きたくないんですよ。動こうと思っても、どこに行っても混んでいるから動きたくない。
でも、今は、朝なんて5時とか5時半とかに起きて「今日は、子どもとどこに行こうかな〜」って思うんですよ!

井上さん めちゃくちゃいいお父さんじゃないですか!

小口さん まだ5ヶ月ですけどね(笑)!

井上さん 確かに、東京にいると自然があるところに行くのにお金がかかりますよね。

小口さん そうなんです!こっちのレジャーはお金がかかりませんね。海も山も川も全部あって、お弁当とか持って行ったら、必要なお金ってガソリン代くらいじゃないですかね。

今の生活って、自分が主役の時間の使い方ができていると思えるんです。今までは会社が主役で、月〜金曜日は同じ時間に会社に行って帰って、土日はゴルフして接待して・・・って感じでした。でも今は、子どものお迎えに行くなら、その分仕事の時間を調整したりできます。もっと早く移住していたらよかったって思いますよ。

移住してみるとなんとかなるものです

小口さん 実は、移住するときはコロナ禍で、一度も愛媛に来られませんでした。物件も不動産屋さんに動画を撮ってもらって、それを見て決めました。

井上さん 一度も松山に来てなくて移住したんですか?

小口さん はい。結局、移住するまで、一度も松山に来られなかったんです。
だから、内心かなり心配しながら移住したんですけど、住めば都でなんとかなるもんだなと。細かく下調べして見極めることも大事だけど、慎重になりすぎるのも良くない。事前に来られるなら何回か来てから決める方がいいんでしょうけどね。
楽しく暮らせているので、本当に来てよかったなと思います。

井上さん 移住しやすい職業の二人が話しているから、全ての人にとって参考になるか分からないのですが、「移住した方がいいんじゃない?」みたいな人って意外にいますよね。
東京で暮らしている時に、仕事が忙しすぎて精神的に参ってしまった地方出身の男の子がいたんです。彼はその後、神奈川県の藤沢市に引っ越したのですが、海が近くて環境がマッチしていたみたいで、元気を取り戻したんですよね。いい意味でゆっくり生きられる環境が合っている人っていると思います。

小口さん ほんとに、そうですね。松山って、全てがちょうど良くて、自然が豊かな部分もあれば都市の一面もあって、でも、ゆったり暮らせるし本当に暮らしやすいところだなって実感しています。

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もっと早く移住してくればよかった・・・

井上さん 小口さんはまだ松山に移住されて5ヶ月ですが、いかがですか?移住してよかったですか?

小口さん 先ほども軽くお話ししましたが、もっと早く移住してくればよかったって思っています。

井上さん もっと早く移住すればよかったというのは?

小口さん それは単純に今の生活が楽しいからそう思うんですけど。実際、私も2011年の東日本大震災の時にも移住を考えたんです。でも、その時に勤めていた会社は移住を認めるとか、そんな感じではなかったので。もし、私が井上さんみたいに2011年にこっちに来ていたら、こちらでの生活が10年長いということになるじゃないですか。惜しいことをしたなって。今の暮らしは、自然に囲まれて家族と過ごす時間が増えて、精神的に豊かだなって思います。ただ、もっと友達が欲しいので(笑)いろんなコミュニティに参加していきたいと思っています。

井上さん こちらのコミュニティに参加していくっていうのはもちろんですけど、Iターン、Uターン、私みたいなJターンも含めて移住者同士でコミュニティを作っても面白いかもしれないですね!

小口さん ですね!そこに大学生や専門学生とかも参加してもらって、これから都会に出る人たちにも参加してもらったら面白いコミュニティになるかもしれないです!
やっぱり、せっかく松山にいるので、松山の人たちと仕事も含めいろんなことをやっていきたいです。

おふたりの愛媛/松山での暮らしのようす

【井上さんの暮らしの様子】

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地元大洲でのポタリングの風景。肱川と冨士山が写っています。愛媛に戻った頃は実家暮らしで、PC作業が疲れたら気分転換に自転車で近くを走っていました。家から十数分で自然も感じられるので好きな場所でした!

【小口さんの暮らしの様子】

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穏やかな瀬戸内海に癒された夏の日に撮った一枚。家から1時間も車を走らせるとリゾートのような風景にたどり着けるのが最高です!

【編集部より】松山でリモートワークをする際にお役立てください。

マツヤマンスペース

https://matsuyaman.space/
松山市駅前のコワーキングスペース。オフィススペースだけでなくイベントスペースとしてもご活用いただけます。今回ロケ地として利用させていただきました。

松山市のコワーキングスペースについて

https://www.city.matsuyama.ehime.jp/smph/kurashi/sangyo/chusyoukigyou/shisetsuichiran.html
松山市役所のホームページで、コワーキングスペース利用支援補助金の対象となる施設をご紹介しています。

松山市個人事業主等活動支援補助金のご案内

http://www.city.matsuyama.ehime.jp/smph/kurashi/sangyo/chusyoukigyou/kozinkatsudou.html
松山市内の個人事業主等の活動を支援し、多様な働き方を促進することを目的とした補助金制度です。

井上和俊さん(株式会社kuruSPO代表取締役)、小口雄太さん(IT関連企業 執行役員)

移住時の年代
40代
家族構成
夫婦と子供
移住スタイル
Uターン
移住時の年代
40代
家族構成
夫婦と子供
移住スタイル
Uターン