移住者インタビュー
INTERVIEW百色移住インタビュー
家族との時間を大切にしたい、そんな思いを松山は叶えてくれた
仕事が1日の大半を占める毎日に疑問を持ち移住を考える
兵庫県西宮市出身の涼馬さんと松山市出身の莉央(りお)さん。ラグビーが縁で出会った二人はそれぞれ愛知県と愛媛県で就職し、結婚後愛知県名古屋市へ。名古屋ではメーカーの営業職として多忙な日々を送る涼馬さんだったが、家族との時間が取れないことにもどかしさを感じ、転職と移住を視野に。その後、松山市役所の自己アピール型採用試験に合格し、2024年2月に松山市へ移住した。
高校時代に花園で優勝したこともあるという涼馬さん。大学時代もラグビー名門校で選手として活躍した。一方で高校まではバスケットボール、陸上、そしてトライアスロンをしていたという、涼馬さん同様に根っからのアスリートである莉央さんは、大学で女子ラグビー選手に転向。「ちょうど7人制のラグビーがオリンピックに承認された時で、小さい頃からの夢だったオリンピックに出られたらと思って」と話す。
そのラグビーが縁で大学時代に出会い交際を開始、一旦はそれぞれ名古屋と松山で就職したが、結婚を機に涼馬さんの住む名古屋で暮らし始めた。「名古屋では自動車部品メーカーの営業をしていたんですけど、毎日朝7時に家を出て夜10時に帰るような生活。残業も多くて仕事とプライベートとのバランスが取れなかった」と涼馬さん。「私たちが起きる前に家を出て寝た後に帰ってくる感じだったよね」と莉央さんも振り返る。
双子の真織(まおり)くんと茉叶(まかな)ちゃんが生まれ、子どもたちとも十分な時間を過ごせない毎日に疑問を感じ始めた涼馬さんは、転職ありきの移住という選択を検討し始めた。「場所としては何かあった時に親の援助が受けられるところとして、僕の地元の西宮と妻の地元、松山が候補でした」と涼馬さん。更に、異動がない就職先を探していた矢先、松山市が自己アピール型の採用試験を行っていることを知り応募、採用決定後に松山市へ移住した。応募の際には「強豪校でのラグビー選手としての経験、そして自動車部品営業として得た知識や経験もアピールしました」と涼馬さんは語る。現在は市役所で働く傍ら、市内の高校でコーチとしてラグビーを教えることもある。
仕事の時間、家族との時間。時間のバランスが変わった移住後の暮らし
転職、そして移住で変化した時間のバランス。「今は8時に出勤して17時45分には退勤。家族と過ごす時間も増えたし、通勤に時間がかからないのも嬉しいです。前は車で1時間かけての通勤だったんで」と涼馬さん。莉央さんも「毎晩一緒にご飯を食べられるようになった」と微笑む。
プライベートの時間が多くなったことで、休日の過ごし方も変わった。「僕はアウトドアが好きなんで、車で数十分で海や山という自然豊かなところに行けるのはすごいなと。県外にも行きやすくていろいろ楽しめる」と語る涼馬さん。先日も高知にある博物館へ子どもと行ってきたと嬉しそうだ。「『えひめこどもの城』や『とべ動物園』にも行きました。『こどもの城』は子どもが大きくなったらもっと楽しいだろうなあ」と、成長した子どもたちと再訪することを今から楽しみにしているという。
全てがほどよい規模のコンパクトな街 松山は、子育て世代にも優しい
松山で育った莉央さんは「子どもが生まれるまではあまり気に留めていなかったけれど、松山は公園が多い。北条のモンチッチ海岸など、子どもがのびのびと遊べる場所がたくさんあって、これってすごくいいなと今更ながら気づきました」と笑う。
「松山はコンパクトシティと呼ばれるだけあって、家具や家電などの大型店舗も車ですぐに行ける場所にあるし、買い物などもしやすい。住みやすいです」と続ける涼馬さんは現在11月から3月末までの育児休暇の真っ最中だ。「こういう休暇を取ることは以前の職場では難しかった。家族と過ごせる時間が増えるので、杖ノ淵公園とか、他にも松山のいろいろなところに一緒に行けたら」と顔をほころばせる。
1歳の真織くんと茉叶ちゃん、そして移住当時は莉央さんのお腹の中にいた叶葵(かのあ)ちゃんも7月に家族の仲間入りをした。ますますにぎやかになった西田家、涼馬さんが育児に関われる時間が増えることで、家族の絆もより深まりそうだ。
松山暮らしの本音を教えて
Q 移住してからの休日の過ごし方は?
松山城には子どもと一緒に何度も行きました。母に子どもを預けて大人だけの時間を過ごせる時は、夫婦でランチビュッフェに行ったりもします。(莉央さん)
Q 移住を検討している人たちへのアドバイスは?
僕たちは松山市移住支援制度の「まつやま子育て世帯いらっしゃい事業補助金」で名古屋からの引越し費用を抑えることができましたが、ネットで調べてもこういうサポート情報にたどり着くのはなかなか大変です。市役所の移住担当の方と直接お話して分かった情報もあったので、市役所に相談してみるのもよいと思います。移住に対する不安も少なくなるのではないかと。(涼馬さん)
Q びっくりしたことは?
観光地なのに公園の駐車場が無料で驚きました。無料ではないパーキングも駐車料金が安い。子どもと城山公園のような場所へ遊びに行った時も駐車場代をあまり気にせずにすんでいて助かります。(莉央さん)
西田涼馬さん・莉央さん・真織くん・茉叶ちゃん・叶葵ちゃん
兵庫県西宮市出身の涼馬さんと、松山市出身の莉央さん。結婚後は名古屋で暮らしていたが、涼馬さんのワークライフバランスを考え転職ありきの移住を計画。市役所への転職が決まった2024年2月に松山市へ移住した。
- 移住時の年代
- 20代
- 家族構成
- 夫婦と子供
- 移住スタイル
- Uターン
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