移住者インタビュー
INTERVIEW百色移住インタビュー
自然と昭和の香りが残る町並みに魅了されて、ロンドンからはるばる移住
みかんの花の香りや海に家族全員がゾッコン
「いつか田舎に住んでみたい」そんな子ども時代からの思いが中島移住のきっかけのひとつだ。沙織さんは英国ロンドンでの語学留学中に出会ったサイモンさんと結婚。2人の息子と2014年10月に中島に移住した。「東京の下町出身で、田舎暮らしに憧れがありました」と沙織さん。ロンドン在住時、近所に日本人と英国系ミャンマー人の一家が暮らしていた。「ご家族の奥さんが松山出身で、中島に移住していました。ご主人と息子さんは、中島とロンドンを行ったり来たりしていて、二人とも中島から戻ると健康的になっているので、中島ってどういう島なの?という話になったんです」と振り返る。
2014年5月、家族みんなで中島を訪れた。沙織さんは「主人と長男の太郎がすごく気に入って。みかんの花の香りがすごく気持ちよかったし、開放的な気分になれました」と笑う。移住先候補として山梨や沖縄も訪れたが、自然と昭和の香りが漂う中島に魅了された。「昭和の情緒は私にとってすごく大きかったので、家族にも感じてほしかった」。海の近くに住みたいというサイモンさんの希望にも合致した。
海水浴やバーベキュー 家庭菜園と島生活を満喫
沙織さんは現在、中島小学校の英語アシスタントや子ども教室を担当。家庭菜園にも力を入れ、ジャガイモや大根などの野菜づくりを楽しんでいる。
サイモンさんは3Dプリンターを利用する彫刻家。本業のかたわら、冬になると船を利用したみかんの運送の手伝いをしている。移住前、沙織さんは日本語を話せないサイモンさんを心配していたが「徐々に日本語も分かるようになってきた」と、不安は少しずつ解消されている。
休日には家族でビーチや公園に出掛ける。「特に姫ケ浜ビーチが好きで、夏は海水浴に行きます」と沙織さん。ほかにも、海辺でのバーベキューやピクニックと島生活を満喫している。
「都会にいた時は、お金を使うことがレジャーという感覚でしたが、中島では自然のなかで遊ぶことがレジャーの目的になりました」。わんぱくにスクスクと育つ息子たちの姿に目を細める。
松山暮らしの本音を教えて
Q 移住者へのアドバイスは?
島の人たちは保守的なところがありますが、家庭菜園や子ども教室をすることで、声をかけてくれる人が増えました。島に来た動機や目的が明確に分かっていれば、大丈夫だと思います。
Q びっくりしたことは?
店が午後6時半に閉まってしまうことにはびっくりしました。夜も都会と違って、ものすごく静か。でも、毎日午前6時には「中島の歌」が、目が覚めるほど大音量の島内放送で流れます。
Q お気に入りの場所は?
姫ケ浜ビーチ以外にも、島内にはたくさんの海岸があって、粟井や宇和間のビーチにもよく遊びに行きます。あまり人の手で整備されていないところが、自然な感じで気に入っています。
ブランドレットさん一家
夫・サイモンさん(英国リヴァプール出身)、妻・沙織さん(東京・墨田区出身)、長男・太郎君、二男・隼弥君。ロンドンから一家で移り住む。
- 移住時の年代
- 40代
- 家族構成
- 夫婦と子供
- 移住スタイル
- Iターン
- 移住時の年代
- 40代
- 家族構成
- 夫婦と子供
- 移住スタイル
- Iターン