INTERVIEW百色移住インタビュー

開業をきっかけに新天地へ 見知らぬ街で築いたご縁

相澤誠さん・三樹さん・天眞くん

コロナ禍でも前へ、夫婦で選んだ新しいスタートの地・松山

神奈川県で美容師として働いていた相澤さんご夫婦。全国展開する美容室フランチャイズから、「愛媛での新店舗を任せたい」という声がかかったのが、移住のきっかけだった。愛媛にはそれまで縁がなく、訪れた経験もなかったという。それでも「行ってみよう」と即断。話を受けたのは2020年7月だったが、10月には松山への引っ越しを終えていたので、まさにスピード移住。美容師になってから関東に長く住んでいたものの、ご夫婦ともに宮城県出身で、当時の居住エリアに固執する気持ちはなかったそう。「開業ということで仕事に関しては多少不安はありましたが、住む場所を変えることに不安はありませんでした。新しい環境で、よしやるぞ!という気持ちでした」とご主人の誠さん。店舗や住居はフランチャイズ本部のサポートにより候補地を提示してもらい、店舗決定後に住まいも見つけた。松山は都市機能がある割に家賃が安いと感じたそう。

苦労したのは、当時保育園に通っていた天眞くんの預け先の確保だった。「息子は当時年長で、卒園までの数ヵ月というタイミングで転園しなければならず、受け入れてくれる園を探すのが大変でした」と奥さまの三樹さんは振り返る。何園か問い合わせを続けた結果、11月から快く受け入れてくれる園が見つかり、ようやく生活の準備が整った。
移住と開業の時期はコロナ禍の真っ只中ということもあり、関東から来たことをあえて伏せていた時期もあったそう。県外移住者が開業時に苦労することが多いという銀行からの融資の面では、「愛媛県美容業生活衛生同業組合」に加盟したことでサポートを受けられ、スムーズに軌道に乗せることができた。「フランチャイズだったので、オペレーションが整っていたのも救いでした。仕切りのある個室で施術する業態なので、コロナ禍にマッチしていたのもあり、わざわざ選んで来店される方もいらっしゃいました。当時はどの業界も大変だったと思うんですが、松山はいいお客さまが多くて。開業当時からずっと助けられています」と、誠さんは笑顔で語ってくれた。

自然と文化が身近にある、家族で楽しむ松山の日常

松山の魅力は、自然環境と都市機能のバランスにある。「空港まですぐなのに、海も山も川も近くて、釣りや潮干狩り、公園遊びなど、関東ではできなかった体験が日常的にできます」と誠さんは話す。休日は家族で瀬戸内海の島へ小旅行に出かけたり、温泉やサウナでリフレッシュしたりと、レジャーも身近だ。宮城に住むご両親を呼んで、家族みんなで興居島で過ごす計画もあるそう。
「松山はイベントが多くて、無計画でもサクッと行って楽しめるところがいいですね。特に城山公園は催しが多いので、よく息子と行きます」と三樹さん。秋の地方祭では提灯行列に参加した天眞くんも、すっかり松山っ子に成長した。以前住んでいた神奈川の友だちと今も連絡を取り合い、家族旅行を兼ねて会いに行くこともあるそうだ。移住前のつながりを大切にしながら、松山での暮らしを思いきり楽しんでいる。ご夫婦も秋祭りの神輿の鉢合わせを観るのが好きで、そこに松山らしさを感じているという。

自信を持って言える“住みやすい街”松山

松山に移住して5年。店舗は地域に根付き、リピーターも増えた。「お客さまからいいお店を教えてもらったり、地域の情報をもらったり。いい出会いが本当に多いです」と誠さん。三樹さんも「松山は今まで住んだ中でナンバーワンの住みやすさです」と笑顔を見せる。晴れの日が多く、比較的災害が少ない。自然も食も豊かで、子どもがのびのび育つ環境がある。移住前は、保育園の送り迎えに片道1時間ほどかかっていたが、今は職住近接の生活ということもあり、より仕事に集中できるようになった。
「スーパーや産直で新鮮な食材が手に入り、近所の方からみかんをいただくこともあります。都会では考えられなかった素朴な関わりがうれしいですね」とも三樹さん。「せっかく松山で出会えたお客さまを大切に、この場所で長く続けていきたい」と語るおふたりの言葉に、この街で根を張っていく決意が感じられた。

 

松山暮らしの本音を教えて

Q 松山を選んだわけは?

美容室の開業がきっかけで、フランチャイズのため開業エリアの選択権はありませんでしたが、今となっては松山でよかったと感じています。今まで住んだことのある場所で、いちばん生活しやすいです。(誠さん)

Q 松山のお気に入りの場所・休日の過ごし方は?

よくイベントが開催されている、城山公園 やすらぎ広場に行くことが多いです。松山総合公園もお気に入り。JR松山駅の近くにある居酒屋 上半、太陽(おひさま)市もよく利用します。(三樹さん)

Q 移住を検討している人たちへのアドバイスは?

私たちも移住が決まったとき、松山市の移住サイトに登録しメルマガに登録していました。松山は家賃も安いし、魚もおいしい!検討している方はぜひ実際に足を運んでみてほしいです。(三樹さん)

相澤誠さん・三樹さん・天眞くん

誠さん・三樹さんともに宮城県出身で、いずれも美容師として関東に長年居住。2020年10月にDears松山店の立ち上げをきっかけに、神奈川県川崎市から移住。天眞くんは当時6歳。

移住時の年代
30代
家族構成
夫婦と子供
移住スタイル
Iターン
移住時の年代
30代
家族構成
夫婦と子供
移住スタイル
Iターン