移住者インタビュー
INTERVIEW百色移住インタビュー
自分らしく、やさしく暮らせる松山。フィナンシェ専門店 creloを三津浜にオープン
人生を見つめ直す「一人旅」で出会ったクラフトビールが転機に
愛媛県大洲市出身の慎さんと、関東出身の美由紀さん。慎さんのクラフトビールメーカーへの転職を機に2021年に松山へ移住。2023年には「フィナンシェ専門店 crelo」をオープンした。
関東の大手アパレルブランドの職場で出会ってすぐにスピード結婚した二人。「アパレルの仕事はやりがいがありましたが、いつか独立して何かをはじめたいというのが二人の夢でした」と慎さん。
バリバリ働いていた頃、慎さんの身内に不幸があった。「生きるって何?今の仕事は本当にやりたいこと?」と自問自答を繰り返す中で、一人旅へ出かけた。旅の途中、故郷で友人とキャンプで焚き火をしながら飲んだ「クラフトビール」が人生を変えるきっかけとなった。「その時、不思議と心が晴れて。しんどい時に人との関係やその場の空気をプラスに変えてくれたクラフトビールに魅了されました」と振り返る。
その後、愛媛在住の兄との繋がりで知った松山のクラフトビールメーカーの求人をきっかけに転職&移住を決意。美由紀さんも「やりたいことをやればいい」と2つ返事で移住を快諾した。
関東への移動も便利な松山空港のそばにお引っ越し
二人とも転勤族だったため、引っ越しに抵抗はなく住めば都のタイプ。住居は、空港へのアクセスが良く、愛犬と一緒に暮らせる部屋を選んだ。「空港の近くを選んだのは、関東へも行きやすくなるから」と美由紀さん。
美由紀さんの夢だったフィナンシェ専門店
移住後、慎さんはクラフトビールメーカーに勤務。美由紀さんも地元企業で職に就いたが、次第に自分で何か新しいことに挑戦したいと思うようになった。いつかは独立しようと思っていた慎さんは、美由紀さんを陰で支えることを決意。
小さい頃からお菓子作りが好きだった美由紀さん。以前、手作りであることを内緒にしてプレゼントしたフィナンシェが、友人や親類の間で大評判だった。「どこのお店で買ったの」とみんなに聞かれ、美由紀さんは自信をつけた。「フィナンシェはありきたりでなくちょっと目先の変わったお菓子。こだわりのある専門店はどうだろう?」と経験から慎さんはアドバイスした。
「お菓子作りや内装デザインは、センスのよい妻が担当しています。僕の役割は妻が作り上げたものを世に出すこと」と慎さん。互いに支え合いながら、夢に向かって歩み始めた。
選んだ場所は、移住者同士のコミュニティがあり、個性を活かせる三津浜
お店を始める場所に選んだのは三津浜。三津浜の人たちは移住者同士のコミュニティなど横のつながりを大切にしている。「三津浜は、さまざまな個性が融合して盛り上がっている地域。ワクワクのエネルギーの相乗効果で毎日がすごく楽しい」と二人は口を揃える。
店を構えたのは三津浜の古い町並みに残るレトロな旧濱田医院のなか。内装も自分たちで手がけた。将来的には、三津浜に家を建てたいと思うほど、この土地に惚れ込んでいる。
「自由に仕事ができている今は、自分のハンドルを自分で握っているような感覚です。松山へ移住して、自分を生かす喜びを感じています」と笑顔で語る二人。自分らしく、やさしく暮らせる松山での暮らしに満足している。
松山暮らしの本音を教えて
Q お気に入りの場所は?
2023年に「crelo」を開いた三津浜の町がとても気に入っています。楽しいことにワクワクする、エネルギッシュなコミュニティに刺激を受けています。キャンプが好きなので、訪れやすい郊外のキャンプ場も気に入っています。
Q 移住者へのアドバイスは?
松山は人も時間もゆったりしています。自分の性に合っていて、移住してから自分もやさしくなれたように思います。
Q びっくりしたことは?
関東に比べ、家賃が安いことに驚きました。同じ予算で、関東よりもっといい部屋に暮らせる。いい部屋を選ぶか、家賃代を節約するか、都会から移住する人には嬉しいポイントだと思います。
村上慎さん・美由紀さん
愛媛県大洲市出身の慎さんと、関東出身の美由紀さん。関東で出会った二人は、慎さんの転職を機に松山へ移住。自分らしく、やさしく暮らせる松山市の三津浜がとても気に入っている。
- 移住時の年代
- 20代
- 家族構成
- 夫婦と愛犬
- 移住スタイル
- Jターン
- 移住時の年代
- 20代
- 家族構成
- 夫婦と愛犬
- 移住スタイル
- Jターン